誰も読んでいないと思って「映画業界ファック!」みたいなことを書き散らしていたら、実際に映画業界に携わっていた方からやんわりとたしなめられてしまった。
(『映画館ブログ』さんの「映画館で見るから映画なのである」とのエントリー。)
転んでもただじゃ起きないぞ、ということで『映画館ブログ』さんをしばし拝読。
「ただ単に安売りすりゃいいってもんじゃない」との御主張は、相当以前から練りに練られているもののようで、ぼくみたいないち観客にすぎない素人が反論できる隙なんてどこにもなかった。撃沈。
それどころか、「劇場ごと・作品ごと・時間ごとに、値段を変えてみるといいのでは」との御提案(「価格を下げれば売れるようになるのか」)に、当方お恥ずかしながらワクワクしてしまう始末。
そうか。ぼくは窓口料金の「1800円」よりも、むしろ「一律」のほうに噛み付きたかったのかもしれない。
ぼくが映画館に対して抱いている不満は、もちろん「値段の高さ」というのもあるのだが、それ以上に「選択肢の乏しさ」というのが大きい。
そこで「なぜこんなに選択肢が乏しくなってしまったのだろう?」と考えた結果、「①値段が高い⇒②感動やスペクタクルが必要以上に求められる⇒③上映される作品が大作志向になり画一化してしまう」という図式が思い浮かんだ。
で、この図式の始点である「①値段が高い」を是正すれば、しぜんと作品のバラエティが豊かになるのではないか? と考えたのだ。
そうすれば、たとえば日本で異常に敬遠されるコメディ映画だって、劇場でふつうに上映されるようになるのではないか? そんなことを考えたのだった。
しかし、実際に現場で働いている方又は働いておられた方からすると、
「そんなカンタンな話じゃねーよ!」
となるのは当然ですね・・・(すみませんでした)
ただ、一般の観客の視点から言わせていただくと、映画館における作品のバラエティの乏しさは、やはりちょっと我慢できない。
ここのところ、「映画好きの素人による映画業界批判」がよくなされる(ぼくもその流れに便乗してしまいました、ハイ・・・)のは、そういった苛立ちを感じている映画好きが多いからなのだと思う。
もちろん、業界を実際に知っておられる方からすると、決して気持ちのいいものではないと思います。だけど、映画好きがそういった論調になびいてしまうのは、ひとえに現状に対する苛立ちというのがあるからでして・・・(汗)
とはいえ、業界の内情を知らずに、安全な位置から業界を批判するというのは、やはりダメですね。
反省しています。
考えてみれば、映画館に対するこだわりさえ捨ててTSUTAYAに行けば、「選択肢の乏しさ」に対する不満なんて、たちどころに解消されてしまうのであった・・・(←よけい怒られるっつーに)
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